KEISUKE TSUCHIYAsound artist

Give It A Breath

2022Exhibited and Performed at the exhibition "Noise Bodies", Dilston Gallery, LondonPerformance and sound installation

[ MATERIALS & EQUIPMENT ]

Material: Clay, Smart Phone, Bluetooth Speaker and Microphone
Give It A Breath - Main Visual
『Give It A Breath』は、音響的な周波数を用いて繁殖する架空の植物「sonic botany(音響植物)」のスペキュラティヴ・エコシステムを提示するサウンド・インスタレーションおよび即興パフォーマンスである。本作は、人間のパフォーマーが「音の媒介者(sonic pollinators )」として機能し、物理的かつ音響的な相互作用を通じて人工植物の繁殖を媒介する並行環境を空間に構築する。 インスタレーションは、固有のフォルムを持つ5つの音響彫刻から構成され、それぞれにスマートフォン、マイク、スピーカーが内包されている。独自のアルゴリズム処理によって駆動する各彫刻は、「聴取」と「放出」の独立した継続的なループを稼働させる。それらは空間の環境音やライブ演奏を取り込み、ランダム化された音響の断片として処理し、再生する。彫刻群がこれらの録音を蓄積し、空間へ放出し続ける過程で、それらは互いの音を「聴き合い」、複合的で自己維持的な音響ネットワークを生成していく。さらに、各彫刻の物理的な形状そのものが、放出される音の共鳴をフィルタリングし、色付けする本質的な要素として作用する。 周囲の建築環境もまた、この音響生態系における「能動的な参加者」としてシステムに組み込まれる。ロンドンの教会を改装した「Dilston Gallery」での上演においては、建物固有の深い残響や観客が発する環境音が絶えずシステムに吸収され、再び空間へと注入され続けた。 パフォーマンスにおいて、サウンドアーティストのトーマス・ガードナーがチェロの即興演奏をこのネットワークへと介入させる一方で、私は物理的に彫刻を回転させ、移動させることで音響の軌道を変化させていく。空間に立ち現れるサウンドスケープは、人間の身体的な振る舞い、建築の音響特性、そして音響植物の自律性の間で絶えず交わされる、物理的な交渉から生み出される。
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