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KEISUKE TSUCHIYAsound artist

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Portrait
土屋 佳祐 - Keisuke Tsuchiya 鎌倉を拠点に活動するサウンドアーティスト。 その実践は、人間の身体、非人間(ノンヒューマン)の存在、そして環境との間にある物理的かつ音響的な関係の考察に基づいている。フィールドレコーディング、自作のマルチチャンネル・ネットワーク、インタラクティブな彫刻を駆使し、音を人間の意図と「環境の自律性」の境界を媒介する「物理的な素材」として扱う。 現在の探求の中心は、スペキュラティヴ・エコシステムを立ち上げる音響的インフラの構築にある。これは、音声を通じてコミュニケーションをとる架空の有機体の人工生態系「音響植物(sonic botany)」の継続的な実践に具現化されている。パフォーマンス作品『Give It A Breath』(2022) からコラボレーション・インスタレーション『Where We Sing Along』(2023) に至るまで、彼はマイクとスピーカーを備えた固有の形を持つ陶器が生の音声を蓄積・処理する空間を設計する。これらの作品は自己生成的な音の対話を構築し、人工的な自然の中における人間を「音の媒介者(sonic pollinators)」として再定義する。 土屋は生態学的な文脈を、身体的でルールに基づいた音響システムへと変換する。ニューヨーク市電子音楽祭(NYCEMF)に選出された『Gifts from Microplastics』(2020) では、海で採取されたプラスチックの破片を「能動的な参加者」としてシステムに組み込んでいる。サブウーファー上で破片を振動させ、12音階のピアノのシーケンスを決定することで、人間の行為と環境廃棄物が物理的に交渉し、互いの振る舞いを決定し合うカオスなフィードバックループを成立させている。 こうした無生物への「パフォーマンス主導権(Agency)の委譲」という一貫した実践は、彼自身の初期のアッサンブラージュ手法と、オブジェクト指向的な音響へのアプローチに深く根ざしている。2019年、土屋は廃棄物から構築された音響彫刻がライブミュージシャンと自律的に反応し、即興演奏を行うシリーズ『Surreal Live Electronics Project』を開始した。物理的な音響現象と素材の主体性に迫るこの基礎的な探求は、2020年のデビューアルバム『Bricoleur』へと結実している。

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