KEISUKE TSUCHIYAsound artist
Where we sing along
2023Performed at Spiral Hall, Tokyo / Organized by Kuma FoundationPerformance and sound installation
Collaboration with Nanami Saito and Yoshiya Yoshimitsu
Sound and Direction: Keisuke Tsuchiya
Sculpture: Nanami Saito
Performance: Yoshiya Yoshimitsu
[ MATERIALS & EQUIPMENT ]
Clay, tree branches, pebbles, smartphones, Bluetooth speakers, microphones
.jpg)
『Where We Sing Along』は、「もし音声を通じてコミュニケーションをとる植物が存在したならば、人間は自然環境とどのような関係を築くのか」という思弁的な問いを起点とする、インタラクティブなサウンド・インスタレーションおよび即興パフォーマンスである。彫刻家、パフォーマーとの協働により、本作は「音響植物(sonic botany)」の人工生態系を空間に構築し、人間をシステムにおける「音の媒介者(sonic pollinators)」として配置する。
このインスタレーションは、音響の受信機および発信機として機能する、固有のフォルムを持った陶器の彫刻群によって構成されている。各彫刻の内部にはマイク、Bluetoothスピーカー、そして自作のPure Dataパッチを稼働させるスマートフォンが内包されている。パフォーマンスにおいて、パフォーマーと私は発声やアコースティック楽器(シンギング・リンなど)の物理的な振動を空間へと介入させる。
陶器の植物たちは、これらの生の音声をリアルタイムで蓄積していく。取り込まれた音はソフトウェアを通じて処理され、それぞれの粘土の構造体が持つ物理的な共鳴というフィルターを通して再生される。パフォーマーが空間を移動し発声することで、彫刻群の間で継続的な音響的対話が促される。同時に、このシステムは観客が発する環境音も取り込み、物理的な空間全体を、人間の身体と人工的な自然との間で自己生成され続ける「音の会話」へと統合していく。

